東北工業大学経済交流会 東北工業大学

保険・医療・福祉分野における今後のビジネスチャンス


平成 12年 2月 21日(月)
演 題  「保険・医療・福祉分野における今後のビジネスチャンスと自治体での介護保険への動き」


講 師  菱和総研東北   代表取締役 内海 守 氏

平成12年 2月21日(月)

於:ブラザー軒


「保健・医療・福祉分野における今後のビジネスチャンスと自治体での介護保険への動き」

1.介護保険によって変化する自治体

 @介護保険とは

 A自治体の悩み

 Bサービス供給体制

 C現行制度と介護保険制度の違い

 D民間の福祉産業参入

 E公設民営

 F自治体の変化

 G自治体業務の必要機能と施設

 H複合施設

2.身内に介護が必要となり介護保険を利用する場合

 @家族に介護が必要になった場合にどうしますか

 A介護保険を使用しますか

 B介護保険の申請からサービス提供まで

 C要介護認定の度合い

 D保険給付の種類と内容

 Eケアプラン作成とは

 F保険料について



要介護度・要支援(61,500円)

基本的な動作面 日常生活面 社会生活面 認知・行動面
基本的な能力は備わっているが、「歩行」「両足・片足での立位保持」「立ち上がり」に不安定さがみられる 「つめ切り」「浴槽の出入り」「洗身」などに一部介助が必要 「薬の内服」「金銭の管理」などに一部の介助が必要

要介護度・要介護1(165,800円)

基本的な動作面 日常生活面 社会生活面 認知・行動面
「立ち上がり」「両足・片足での立位保持」「座位保持」など全般にわたり、不安定さがみられることが多い ●「排尿後の後始末」「排便後の後始未」に間接的な介助が必要
●「浴槽の出入り」「洗身」」などに一部介助、または全介助が必要な場合が多い
●「口腔清潔」「洗顔」「整髪・洗髪」「つめ切り」などの「清潔・整容」全般に一部介助が必要な場合が多い
●「ボタンのかけはすし」「上着の着脱」「ズボンなどの上げ下ろし」「靴下の着脱」などの「衣服着脱」に関し、−部介助が必要
●「居室の清掃」「薬の内服」金銭の管理などに一部介助、または全介助が必要な場合が多い 「物忘れ」などがみられることがあるが、それ以外に問題行勤はほとんどない

要介護度・要介護2(194,800円)

基本的な動作面 日常生活面 社会生活面 認知・行動面
「立ち上がり」「両足・片足での立位保持」「歩行」「座位保持」など自力ではできない場合が多い ●「排尿後の後始末」「排便後の後始末」に間接・直接的な介助がふえる
●「浴槽の出入り」「洗身」」などに一部介助、または全介助が必要な場合が多い
●「清潔・整容」全般に一部介助が必手な場合が多い
●「衣服着脱」に開し、見守りなどが必要
●「居室の清掃」「薬の内服」「金銭の管理」などに一部介助、または全介助が必要な場合が多い ●「毎日の日課」や「直前の行動」の理解の一部に低下がみられる
●「物忘れ」や「まわりのことに関心がない」といった行勤がみらる場合も多い

要介護度・要介護3(267,500円)

基本的な動作面 日常生活面 社会生活面 認知・行動面
「立ち上がり」「両足・片足での立位保持」「歩行」「座位保持」など自力ではできない ●「排尿後の後始末」「排便後の後始末」の全面的な介助がふえる
●「浴槽の出入り」「洗身」に全介助が必要な場合が多い
●「清潔・整容」全般に一部介助や全介助、「衣類着脱」に全介助が必要
「居室の清掃」「薬の内服」「金銭の管理」などに全介助が必要な場合が多い ●「毎日の日課」「生年月日」「直前の行為」「自分の名前」などの理解全般にわたって低下がみられる

要介護度・要介護4(306,000円)

基本的な動作面 日常生活面 社会生活面 認知・行動面
●能力はかなり低下しており「入浴」「排泄」「衣類着脱」「清潔・整容」の全般にわたって、減免的な介護が必要な場合が多い
●「食事摂取の見守り」や部分的な介助が必要


●「尿意」や「便意」がみられなくなる場合が多い
●「毎日の日課」「生年月日」「直前の行動」「自分の名前」など、理解全般にわたって低下がみられる
●「物忘れ」や「まわりのことに関心がない」ほか、「昼夜逆転」「暴言・暴行」「大声を出す」「助言や介護に抵抗する」「野外への徘徊」「火元の管理ができない」といっいた行動がふえてくる

要介護度・要介護5(358,300円)

基本的な動作面 日常生活面 社会生活面 認知・行動面
能力は著しく低下しており、生活全般にわたって全面的な介助が必要 「嚥下」に障害がある場合。
自力での摂取が困難なためひつような介護度が増加する

●「意思の伝達」がほとんど、あるいは全くできない場合が多い
●「毎日の日課」「生年月日」「直前の行為」「自分の名前」など、理解全般にわたって低下がみられる
●「物忘れ」やまわりのことに関心がないほか、「昼夜逆転」「暴言・暴行」「大声をだす」「助言や看護に抵抗する」「野外への徘徊」「火元の管理ができない」といった行勤がみられる場合が多い



講師 内海 守氏プロフィール

昭和32年 7月24日塩釜市にて生

昭和55年 東北学院大学 経済学部卒業

平成11年 東北大学大学院 現代応用経済科学 福祉情報システム講座修上

昭和55年 大栄経理学院 講師(福島校・新潟校学院長)

昭和61年 菱和メディカル総合研究所入社(常務取締役)

平和10年 菱和総研東北設立

菱和メディカル総合研究所では、東北大学医学部病院管理学教室(現在、病院医療管理学)との共同でグループ診療を研究。宮城県田尻町より保険・医療・福祉の総合計画の依頼があり、保健・福祉分野に業務を拡大し、東北を基盤に独立。現荏、県内の市町村からの介護保険事業計画の作成依頼が主な業務

主な所属研究機関  病院管理学会会員  東北大学介護保険研究所会員